前列左より〜
atsuko(angela)、石井真(真壁一騎役)、喜安浩平(皆城総士役)、松来未祐(羽佐間翔子役)、入野自由(春日井甲洋役)、
新井里美(要咲良役)、仲西環(皆城乙姫役)、
後列左より〜
羽原信義監督、KATSU(angela)、沖方丁(文芸統括)、山野辺一記(シリーズ構成)、千野孝敏プロデューサー(XEBEC)、
中西豪プロデューサー(キングレコード)
7月4日・日曜日。東京・九段会館の上空はどこまでも高く、爽やかに晴れ上がっていた……。系列各局の先陣を切るTV東京の1時間スペシャル(!)に先んじること9時間余、約千人のファンの皆さん、そして↑のとおり豪華なキャスト&スタッフをゲストに迎え、2004年最大の注目アニメ『蒼穹のファフナー』の討ち入り決起集会とでも言うべきプレミアム試写会が開催された。
第一話の本編上映を含めた、およそ2時間のイベント、惜しくも参加できなかった皆さんのため、その一部をこの場を借りて紹介することにしよう。

「こんなに暑い中、集まって下さってありがとうございます!」(石井)


プロローグ映像に続き、本日登場するゲストの皆さんが一人づつ ステージに登場する。
咲良役の新井さんは何と7月4日が誕生日(アメリカの独立記念日と同じ!)のため、仲西さんが音頭を取って『Happy Birthday』をキャスト&会場の皆さんでプレゼントした。
「皆さんようこそおいで下さいました、監督役の(場内笑)羽原信義です。皆ですごく力を合わせて、こういう場で観て頂けるのが嬉しいです。楽しんで観ていって下さい!(羽原監督)」
「皆さんと夢のような世界に行ってみたいと思います!宜しくお願いします。(中西P)」
舞台上に呼び込まれたスタッフが意気込みを語るたび、会場から贈られた大きな拍手。ステージ上の皆さんにも、『ファフナー』にかけるファンの期待が伝わったに違いない。
ステージ上にゲストの皆さんが勢揃いしたところで、公開質疑応答がスタート。
Q1:「アフレコスタジオの雰囲気は?」
…「現場はとてもいい雰囲気で、皆がファミリーです!(石井)」→「どの位ファミリーかというと、お互いに罵り合ったりできる位ですかねぇ?僕はこのキャストの皆さんと仕事をご一緒させて頂くのは初めてなんですけど、とても優しくいい方ばかりで、色んな点でフォローして頂いて感謝しております(喜安)」→「アフレコ現場は、今のところ喜安さんを中心に進んでいまして。一度、Bパートの収録に入ったとき、<総士>という文字が出たとき、『アレ、喜安さんは?』『??』と、誰も(居ないことに)気づかなくて、『喜安さん〜』とみんなで探しに行ったらシュークリームを食べてらっしゃった…という。そんなことがありました(松来)」→「皆さん楽しい方ばっかりで…特に喜安さん…僕が一番年下なのですが、みなさんに優しくしてもらって、とても楽しい現場です(入野)」
と、キャスト陣のチームワークはバッチリのようだ。
Q2:「ドラマ序盤の見どころを教えて下さい」
…「人と人との関係が描かれていくのを観て欲しい(石井)」
「美しい島の風景と、物語の過酷さの対比を観て頂けたらな、と思います(松来)」
「ファフナーに乗ったときの一騎と総士のやりとりにドキドキしました(仲西)」
「主人公がなぜ戦うのか?ということと“そこにいる”ということが同じである、そのドラマを観て頂ければと思います。あと、一騎と総士の微妙な関係を楽しんで下さい(沖方)」
「最後まで観て頂いて、最後に見どころが残る作品になれば…と思って創っています(羽原)」
Q3:「イメージマキシ『fry me to the sky』と違う、新たな主題歌が使われているということですが?」
…最初の曲打ちの時、千野プロデューサーから「『明日ブリ』越えろよ」とルリルリのZippoライターを握らされまして(KATSU)」
「『fry me〜』が“陽”とすると『Shangri-La』はちょっとダークな感じを出せたらな、と思って」
Q3:「オリジナル作品として、どのようなストーリーを創っていこうとお考えですか?」
…「2世代の物語ですね。親と子と、それぞれのドラマが同時に進行していって、親から子へ何が受け継がれるかというのをストーリーの主軸にしたいと思っています(沖方)」
などなど、マスコミ各社からの質問に対して意欲溢れるコメントが次々と飛び出した。
残念ながら今回、試写会に参加できなかった遠見真矢役:松本まりかさんからのビデオメッセージ、ワルシャワレコーディングとなったサントラ収録の模様、angelaのスタジオレコーディング風景を挟んでいよいよ第一話『楽園(はじまり)』本編、そして第1話には入っていなかった、オープニングフィルムの上映。
大スクリーンに映し出される迫力の映像に惹きつけられるファンの皆さんの反応を、最前列で一緒に観賞したゲストのキャスト&スタッフも肌で感じ取ったはず。
上映が終わり、スクリーンが暗転すると場内に期待感を募らせるSEが流れ始め…
「全員、起立!」お待ちかね、angelaのライブコーナーがスタート。
1曲目の『fry me to the sky』で場内は総立ち。最前列のゲスト席に座っていた皆さんも、立ち上がって騒ぎたい欲求を抑えるのに苦労していた様子。
「自分たちの曲とオープニング映像がピッタリ合っているのに感動した(KATSU)」短いMCの後は、もちろん生演奏は初公開となるEDナンバー・『Separation』。
九段会館のクラシカルな伽藍に、atsukoの伸びやかな唄声が響きわたった。
   
   
本日最後の曲『Shangri-La』へ行く前に、angelaからイベント予定やライブ予定のインフォメーション、そしてXEBEC&キングレコードスタッフを前に「ジーク・…」と挑発行為もとい発声練習。そして『Shangri-La』への観客参加(実演映像は近日中にスタチャHPにアップ予定?)レクチャーを。客席とステージの呼吸が一体となったところで『Shangri-La』のスタート。
今日初めて聴いたばかりの曲なのに会場はノリノリ、暑気も梅雨もまとめて吹き飛ばさんばかりの熱気に包まれた。
 
盛りだくさんの試写会イベント、とうとうエンディングの時間がやってきた。
「回を重ねるごとに登場人物と一緒に成長していけたらいいな、と思っています。最後は“楽園”にちゃんと辿り着けたら…そんな感じで(喜安)」「今晩、私もTVの前に正座して1時間スペシャル観ますので、皆さんもぜひ観て下さい(松来)」「上映が終わった後、「シーン」としてたらどうしようかと思ってたんですけど、皆さんいかがでした?…(場内拍手)…コレから半年間、皆さんは竜宮島の一員ですから、一緒に年末を迎えましょう!宜しくお願いします(羽原)」などなど、皆さんから『蒼穹のファフナー』に賭ける想いの数々が〆の言葉として贈られ、2時間近いイベントも幕。
しかし、『蒼穹のファフナー』の壮大な旅は始まったばかり。イベントに参加できた皆さん
は歴史の証人として、残念ながら出来なかった皆さんは歴史の担い手として、『ファフナー』の行く末を見守っていって欲しい。
次に皆さんと逢えるチャンス、そのとき……
“あなたはそこにいますか?”