−− 『蒼穹のファフナー』の主題歌
「Shangri-La」は、どんな曲ですか。
KATSU: 去年の12月ぐらいに『蒼穹のファフナー』の主題歌を作って欲しいと言われたときから、先にイメージソングを出して、その後に主題歌を出すってことは知っていたんです。「fly me to the sky」というイメージソングで、ある程度『蒼穹のファフナー』の世界を表現しつつ作品のイメージを膨らますものにしてほしい、主題歌ではもっと違う面を出して作品のテーマを表現して、いきたいというような感じで言われていました。それで「fly me to the sky」は作品タイトルから受ける空のイメージ。飛ぶとか。「Shangri-La」の方は空とは対象的な地上のイメージで。叩いて音が出る楽器とか、民族楽器とか、原始的なもので熱い曲にしたいなと思って作りました。
atsuko: この曲を頼まれた時に、監督をはじめとするスタッフの方が集まったちょっとした会議みたいなものがあったんですよ。「主題歌はどんな曲がいいか?」って。それがけっこう大変な会議で、「そんじょそこらの曲じゃオッケーださないよ!」みたいなことまで言われました。みなさん、色々な意見を出して下さったんですがバラバラで、私たち(angela)はどうすればいいんでしょう?って悩んだんですけど、私はみんながみんな「あぁ、まぁ

  いいんじゃない」って曲にはしたくなかったんです。この中のひとりでもふたりでも「すごくいい!!」って思ってもらえる曲にしたくて。だから、最初に監督が言ってくださった「もう、この曲を歌ったら次が歌えなくなるくらい熱い曲がいい」って言葉から、「じゃ、この曲は“祭り”ですね」みたいな。でも、歌詞の内容的にはダークな部分があって、ひとことでいうと「若さ故の暴走みたいな」感じなんですよ。それを未来から「再現VTR」を見ているように、みてる。あの頃は若かったね、みたいな。でも、曲のアレンジは祭りなんです。
−− いま、「若さ故の暴走みたいな」っておしゃいましたが、ひとことで表現するとそういう曲なですか?
atsuko: 私はそうですね。
KATSU: 僕の場合は、“祭り”ですね。いろんな意味で祭り。
騒ぐだけじゃなくて、祭りって神秘的なものでもあると思うんですよ。その、神を讃えるって表現もあるし、ただの馬鹿騒ぎするって意味もあるだろうしってことで、“祭り”なのかなと。
−− レコーディングは苦労されたとお聞きしてますが。
atsuko: 1日で詰め込み過ぎたのかな?
次から次へと、これも入れようあれも入れようみたいな。ミュージシャンの方も「もっとこうした方がいい、もっとああした方がいい」っていって。
もうワンテイク、もうワンテイクとやっているうちに、「朝ですけど」って。そういえば、「コーラス録ってなかったですね」って、朝から歌いだしたりして(笑)
KATSU: けっきょく、22時間くらいかかりました。
−− かなりこだわって、この曲は作られたんですね。
atsuko: これって残るものじゃないですか。残るものって、いろんなとこで流れるわけですよ。ラジオであったり、TVであったり。その曲を耳にする度に、「ここ、こうしておけばよかった、、、」って思うのは自分達なんです。聞けば聞くほど、ああすればよかったって後悔する楽曲にはしたくなかったんです。たぶん、この曲は今年一番歌う曲になると思うので。それだけに、時間の許す限りこだわりたかったっていうのはありますね。
KATSU: 実はトラックダウンもマスタリングも2回やってるんですよ。劇伴もかなり力が入っていて、ワルシャワでレコーディン
  グしてるんですよ。そんなすごいオーケストラ使って、そんなすごいことをしてるのに、主題歌がこれじゃっていわれると嫌じゃないですか。自分の持ってる力を全部出し切らないと、この劇伴には勝てない!ってプレッシャーも、この曲にはありました。
−− カップリング曲の「Separation」について教えていただけますか。
atsuko: これは『蒼穹のファフナー』のエンディング曲になってます。バラードなのでしっとりしてるんですけど、内容的には“僕”が主人公の別れの曲。彼女がいなくなってしまうんですよ。残された者の気持ちをうたっている歌で、風景や住んでる家とか自分の周りの環境は何も変わっていないのに、たったひとりの人間が居なくなっただけで、ぽっかり穴が開いたような気分になる。この空虚感はなんなんだろう、この先どうやって生きていけばいいんだろう?って。そういう気持ちを歌ってみました。
KATSU: 「fly me to the sky」のカップリングも、けっこう暗いバラードなんですけど、曲的には毎回違う感じにしたいって気持ちがあって。それから、この曲には『蒼穹のファフナー』を見続けていくとわかる仕掛けが隠してあります。その仕掛けがわかるよりも前に、この曲を聞いてもらいたいかなって思ってます。番組を見てれば、「これって!」って驚く仕掛けがあるそうですよ。
−− 最後にファンの方へひと言お願いします。
KATSU: この曲が、『蒼穹のファフナー』の主題歌に見合うかどうかは、やっぱりファンの人次第だと思うんですよね。『蒼穹のファフナー』の絵を見たとき、この曲が思い浮かぶかどう
KATSU: か。また、このアニメを見て、「Shangri-La」を盛り上げることができるかどうかも全部ファンの方に委ねられているので、ぜひ応援してください。もちろん僕が率先して盛り上げますが。(笑)
atsuko: 毎回力を入れているんですけど、今回の入れ方はちょっと尋常じゃなかったかもしれない!ってぐらい悩んで作りこんだ曲で、やっとできた曲です。
今後はイベントもありますし、ライブもあるので、ぜひ生で聞きに来てください。
一緒に楽しみましょう!